病院設備 検査機器2

写真 院内血液検査において動物臨床専用の自動血球計算装置プロサイトDxを導入しています。世界で唯一、白血球5分類、網赤血球を含む赤血球分析、血小板分析の蛍光レーザーフローサイトメトリー技術が搭載されています。

血液生化学検査において動物臨床専用のカタリストOneを導入しています。動物種毎の基準値、検体中の干渉物質の影響を取り除く仕様など、まさに動物医療現場のために開発されました。
検査センターレベルの精度の高い結果を提供してくれます。
写真 院内検査情報管理システム「ベットラボ ステーション」を導入しています。 ますます高度化する獣医療、そして、正確性とスピードが求められるデータマネジメントを効率的にサポートしてくれます。
写真 散瞳剤を使用しない無散瞳型デジタル眼底カメラです。
高性能なレンズ群を搭載し、デジタル一眼レフカメラと組み合わせて眼底撮影が行えます。
眼底とは、目の奥の網膜や血管などがある部位のことで、全身の中で、唯一、直接血管を見ることができます。眼底カメラは、眼底血管の走行状態や出血の有無、網膜の状態など眼底画像の記録に広く用いられ、多岐にわたる眼科疾患の診断に役立っています。
また、眼底の診察結果から全身の血管の状態を推測し、高血圧などの全身疾患を発見する手がかりを得ることができます。
写真 眼底カメラによる検査にて網膜の出血、剥離、異形成、変性症、脈絡網膜炎、視神経の炎症や低形成、萎縮などを確認します。

 網膜変性症の1つ目に遺伝性網膜変性症(進行性網膜萎縮 PRA)があります。
これは光の暗い環境下にて視力が低下し始め、やがて失明してしまう病気です。
PRAには視細胞の変性からなる汎進行性網膜萎縮(GPRA)と網膜色素上皮の異栄養症・変性の中心性網膜萎縮(CPRA)があります。
GPRAの眼底所見はタペタムの反射性亢進、ノンタペタムの色素減少、網膜血管の狭細化、視神経乳頭の縮小、蒼白化が見られます。ミニチュアダックス等に好発します。
CPRAの眼底所見は網膜色素上皮の異形成によるため網膜内多巣性色素沈着がみられます。ミニチュアダックス、プードル、レトリーバー、ボーダーコリー、シェルティー、E・コッカー等に好発します。

網膜変性症の2つ目は突発性後天性網膜変性症(SARDs)があります。
これは突然失明してしまう病気です。
SARDsでは一般眼科検査と眼底所見は異常を認めないのですが眼科神経学的検査にて異常を認めるのが特徴です。ミニチュアダックス、ミニチュアシュナウザー、ビーグルに好発します。
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スリット状の光を当て眼内を確認する機器です(Kowa社製)
スリット光を利用することで角膜、眼房、水晶体などの病変の位置を確定できます。
拡大鏡がついていますので細かな観察もできます。

写真 眼圧検査を行う機器(眼圧計)です。
眼房水という液体によって保たれている眼球内圧(眼圧)を測定する検査です。眼圧は、健康な目でほぼ一定ですが、房水の生産量と流出量のバランスが崩れると変動します。眼圧の変動は目の異常を知る重要な手がかりです。眼内に炎症があるときは眼圧が低下することが多くなります。眼内圧が高くなる緑内障を調べる際には、必ず行なわれる重要な検査です。緑内障は初期では症状をほとんど出さない場合が多く、発見されたらすでに失明していることもあるほどです。好発犬種として柴犬、シーズー、Aコッカー、Eコッカー、ビーグル、プードル、サモエド、シベリアンハスキーなどです。好発犬種は普段から定期的に眼圧を計ることが望ましいです。
写真 島津製作所のUD150Lを採用しています。
人の医科用レントゲン装置ですので15gの小鳥さんから超大型犬まで幅広く鮮明なX線画像が得られます。
インバータ方式は、発生したX線に弱いエネルギーの軟X線が含まれていないので、少ないX線量で効率よくX線画象が得られます。このため、全波整流方式の1/2〜1/3の線量に抑えた被爆低減が実現できます。