治療例 骨折(猫)
救急の電話が鳴りました。
ネコちゃんがケージの上の格子状の間に前肢を挟めて悲鳴をあげているとのことでした。
中手骨を4本とも骨折していたのです。
すぐの手術に向け麻酔のリスク評価に身体検査、血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行い、麻酔プロトコール(計画)を決定しました。
手術中のピンディングの状況を確認するためのレントゲン像です。
非常に細い骨に直径0.6oのホールをマイクロエンジンで中手骨遠位の関節面には阻害しないよう配慮した部位に作成しました。
そのホールより0.7o田島式Kーwireを挿入し内固定しました。
手術が終わったころには夜が明けていました。
術後はキャストライトにて外固定を行い骨折が治癒してから固定を外しました。
この時点では骨折が治癒しており、ねこちゃんも元気いっぱいで走り回っています。
最終的にk−wireを抜去しました。
関節面の障害を与えない術式により術後の関節可動域も正常の反対の指と変わりありませんでした。
ネコとして柔軟な、ダイナミックな動きが回復できてよかったね。
私を信頼していただき手術をまかせていただきました。飼い主様、ネコちゃんありがとうございました。
また、緊急のため手術が深夜よりスタートし、夜が明けるまでネコちゃんのために支援してくれたスタッフに感謝します。
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