治療例 骨折(犬)

救急の電話がかかってきました。
抱っこの際、落下し痛がっているとのことです。
来院したその子は痛みと痛みによる恐怖でおびえていました。
トイプードルの橈尺骨遠位1/3斜骨折です。
翌日の手術に向け麻酔のリスク評価に身体検査、血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行い、麻酔プロトコール(計画)を決定しました。

トイ種の橈尺骨骨折は多くはこの遠位1/3に発生します。
治癒に必要な血流の少なさやテンションサイドの微妙な変化があるこの部位は癒合不全も多く報告されています。

手術法にはプレート固定法を選択しました。
プレートにはSynthes社製のLCP(Locking compression plate ロッキングコンプレッションプレート)の中からcondylar2.0長54o7穴Head2穴を選択しました。
スクリューは2.0LHS(ロッキングヘッドスクリュー)を5本、
コンプレッションをかけるためCS(皮質骨スクリュー)1本使用しました。

プレート固定時には髄内ピンによる仮固定法を採用しました。
小動物整形外科の権威、AOvet日本代表の泉澤康晴先生にご指導いただいた方法です。
この方法は骨折面がしっかり整復できるためload sharingでき、術後翌日から患肢を使用できるようになりました。
疼痛管理もしていますので痛みも少なくこの子も元気になりました。

骨折線の良好な消失が認められました。
stress shielding現象が起きないよう、骨に負荷をかけ強度を高めることを目的としたDestabilizationを行うことに決定しました。

2本のLHS以外を抜去しました。
これにより骨がプレートに頼ることが少なくなり、さらに骨強度が増していきます。

尺骨も緩やかに癒合しています。
橈骨の骨折線もスクリューホールも良好に消失してます。
あともうすぐです。
がんばって!

抜去したスクリューホールの消失を認め骨の強度も高まったためインプラントすべてを除去することと決めました。

また、元気に走れるようになってよかったね。
治療のすべてを私に預けていただきました飼い主さんに感謝いたします。
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