凍結療法(冷凍手術、クライオサージェリー)は線維腫、乳頭腫、血管腫などの表皮増殖性疾患の患部組織を凍結します。それにより細胞を破壊させたり、周囲の血管に障害を与えることにより細胞への血流を遮断したりする方法です。この方法は安全で全身麻酔も不要で痛みも少ない方法です。
一般的に、冷凍照射後30分以内に浮腫ができ、浮腫状態は4日間ほど残ります。目的とする細胞壊死は3日以内に明瞭となり、7〜14日で壊死細胞が自然脱落します。従って、治療間隔は2〜3週間が一般的です。治療に用いる液化亜酸化窒素ガスは温度が常に−89℃に維持されています。このガスがコンパクトなカートリッジに超高内圧(5.5Pa)で充填されており、凍結療法が非常に簡便になりました。