手術時の超音波凝固切開機器

外科手術における超音波凝固切開装置、HARMONICの導入

写真 外科手術をする際に小さな動物たちに電気を流さず、超音波振動により組織を凝固切開する手術支援機器です。
手術時に組織をシール、切離するための部分をアクティブブレードと言います。毎秒55,500回振動するアクティブブレードは、組織と接触する際に発生する摩擦熱を利用し、組織中の蛋白質をコアギュラムという粘着性の物質に変性させ組織をシールします。組織の切離はアクティブブレードの振動により機械的に行います。
写真 HARMONICのアクティブブレードと組織による摩擦熱は組織に対して比較的低温で作用し、側方への熱拡散を抑えることができるので、狭いスペースでも繊細な操作ができるのが特徴です。
写真 組織損傷の少ない手術が小さな動物たちの麻酔や痛みの負担を減らしてくれます。そして縫合糸反応性肉芽腫の発生リスクを抑えます。
難易度の高い癒着した腫瘍手術や麻酔リスクの高い高齢動物の麻酔時間の短縮に活躍しています。超小型動物での手術の際に熱による組織損傷を最大限減らしてくれる体に優しい機器です。